アートギャッベ織のタイプについて

アートギャッベは、織る糸の太さや細かさと織りの難易度や芸術性によってタイプ分けされています。
タイプによって価格差がありますが、どのタイプが優れているということではなく、あくまで特徴を表します。1枚1枚に表現豊かなアートギャッベ。その個性をお楽しみながらご覧ください。

アートギャッベの織りタイプ

アバド

上から数えて3番目に織り目が細かな絨毯です。毛足が長めで、ざっくりと織られているのが特徴です。厚みも重量もズッシリしています。素朴でほっこりした雰囲気です。今現在のアートギャッベにおいては、ほとんど見られない織りのタイプです。

サフ

上から数えて2番目に織り目が細かな絨毯です。毛足が長めで丁度いい厚みのあるギャッベで、ふかふかの踏み心地をお楽しみいただけます。ギャッベ特有のクッション性やしっかり踏みごたえのある織りがお好みの方におすすめです。

ジャマール

1番織りの細かい絨毯です。毛足はサフと比較するとやや短めですが、細い毛糸で織り目を詰めているので密度が高くクッション性もあります。また緻密な図柄を表現でき、しなやかな肌触りのものが多いのも特徴です。

ルリバフト

織りの細かさはジャマールを凌ぎます。
高度な織りの技術と芸術性をもつルリ族が織り上げるギャッベを「ルリバフト」といいます。
ルリ族のギャッベは細やかな左右対称のものや絵画のようなデザインなど多種多様。草花をモチーフにした美しい文様やその細やかな織りはペルシャ絨毯の原型ともいわれています。イラン国内でも古くからその品質の高さは有名で、交易品としても重宝されました。滑らかで光沢があり、格式ある伝統的な文様が気品と優雅さを感じる高品質の絨毯です。

サフスペシャル・ジャマールスペシャル

織りの細かさはサフタイプやジャマールタイプと同じですが、織る難易度が高いものをいいます。
例えば風景画や緻密で線対称に描かれた木の文様、通常のサフタイプより織りの細かいギャッベなど独創性と芸術性が高いものが当てはまります。「スペシャル」という名の通り特別なギャッベに付けられる呼び名です。

ジャマールファイン/ルリバフトファイン

織りの細かさはジャマールやルリバフトと同じですが、デザインの1部にシルクが使われているのが特徴です。糸自体も細くしなやかで、とても細やかに織られています。シルクの部分は光沢があり、光が当たるときらきらと美しく輝き、上品で優美です。希少性が高いタイプです。

オールドギャッベ

30~40年前に作られた古いギャッベです。現地で遊牧民の住むテントから集められた状態のいい絨毯を、洗いや補修の手間をかけた後、商品として流通できるように、再び命を吹き込んだ絨毯です。
オールドギャッベには生命の木、ライオンがよく描かれています。

インターナショナルコレクションとは?

織りのタイプに「インターナショナルコレクション」と表記されているものがあります。
織りの細かさは上記に準じます。これはヨーロッパ向けに作られたギャッベで、アート性が高いものが多くなっています。